「朋ー!」
「はぁい。」
7月。
クラスにも慣れてきて、期末テスト真っ最中。
「さっきのテストどうだったぁー!?」
花があたしと陽向に訊ねた。
「まぁまぁだったよ」
とあたし。
「数学とかマジ無理だしっ」
と陽向。
今習っている数学の単元は、方程式だった。
あたしも自信はない単元。
「50点とれるかめちゃ不安だよ…」
あたしは手応えのない回答ばかり並べていた。
「あたし絶対そんなにいかないし!」
自慢かよってあたしを睨みながら言う陽向。
「花も今回はちょっとヤバいかも…。」
「ふーん。」
陽向は希望を失ったのか、冷たい反応をした。

