って言ったら、この空気が静まると思った。
だからあたしはわざと明るく言った。
「良くないし〜!早く走りたーい!」
って。
本当は今すぐ泣きたかった。
みんなに腰痛の辛さを知って欲しかった…。
そう思っても、言えない。
自分の中にため込んで、気にしないようにする。
そんなあたしは可哀想?
そう思われてもかまわない。
そして、歩いているうちに見学者用テントに着いた。
「…じゃあ頑張って!ここから見てるね。バイバーイ」
「うん!ばいばーい」
……。
見学者用テントの中には骨折している人や、体操服を忘れた人などがいた。
あたしは外見だけなら何もなってないから、サボリだと思われてるかも。
それが逆におもしろいけど。
そう考えてたとき。

