ずっと、いつまでも



先生は一瞬目線を下げ、名札をみた。

「ほいっ!佐山花ですっ。」
「夏沢陽向です。」

「花ちゃんに陽向ちゃん。よしっ、覚えたっ。」


キーンコーンカーンコーン


「わぁ。鳴るの早いね…。また来てね?」

「はいっ!絶対行きます!」
「また来る!」

って手を振りながら教室へ向かった。


この日から、よく保健室に通うことになった。


通ってるうちにあたしたちの間で叶恵先生のことをかなちゃんと呼ぶようになった。


初めて三人で保健室に行った日から、5日後のこと。



この日も体育大会の練習の授業がほとんどで、あまりのハードさにみんな疲れてきていた。


あたしは、最近腰に痛みを感じることがある。


リレーの練習をしてるときも、授業を聞いてる時も、家でくつろいでいるときも。