「はぁ、はぁ」
…ガラガラ
花は保健室のドアを開けた。
あれ?
「うぉい!三國先生は!?」
「俺、授業終わる前にダッシュしてきたのに…」
保健室には、騒ぐ男子しかいなかった。
叶恵先生いないのかな…?
じゃあもう保健室に用は無いよねっ?
「あーあ。せっかく走ってきたのに目当ての先生いないんだったら仕方ないな。あたしももう一回喋りたかったんだけど…今回は教室戻ろっか。」
あたしは嘘を並べ、逃れようとした。
―――先生を好きな人から。
―――恋敵から。
叶恵先生が宮本先生の事を好きとあたしに向かって言ったわけではないけれど、保健室で出会ったときの叶恵先生は宮本先生を見るなり頬を赤らめた。
びっくりしていたけど…、
それは好きな人ともう一度出会える事が出来たからだと思う。

