「!?」
びっくりして勢いよく頭を上げてしまった。
ゴンと鈍い音がした。
「痛ってぇーーー」
「痛たァーーー」
あたしの頭の上で声をかけていた先生のおでこと、あたしの後頭部で音を立てたみたい。
「ちょ、朋の頭堅すぎっ」
「先生もだってば」
―――――
「どうしたんですか二人とも。」
「二人でぶつけちゃって。」
「・・・」
今は保健室。
あたしたちは大きすぎるたんこぶができたため、保健室に向かった。
「はぁ。もー最悪ー」
「朋はまだ頭の後ろだからマシだよ!!髪で隠れて見えないだろぉ。俺なんかおでこだよおでこ!通りすがる先生方に話しかけられるだろ!」
それは良かったね。
人気者になれるじゃない。
「寝るときどうやって寝ればいいの!?」
「うつ伏せってもんがあるだろ〜」
「うつ伏せでねたら目腫れちゃうんだよぉ!」

