「あ、すいません!」 陽向は焦ってパッと乱暴に紙を広げると、きちんと畳まずに箱に戻した。 回収係りの先輩は、その様子に気がついてないみたいで、すぐに違う人の紙を回収しに行った。 「陽向、何だったの?」 一緒だったらいいのにな。 「あたしAだよ。朋は?」 「えー。あたしF。バイバイだね」 そういって、お互い指定されたリングの下に行こうとした。 Fはどこだ? 「Fこっちー」 先輩が分かりやすく叫んでくれていたから駆け寄った。 「あたしFですー!」 あれ? Fのリング下に男子も居る。