「まじでっ!?よかったね」
はぁ〜やばい。
先生、カッコいいよぉ。
なんでそんなカッコいいのかな?
先生は男子と話してる様子。
「はははっ。それは俺じゃないもーん。」
笑ってる顔があたしは一番好き。
朝練の時のあくびも好きだけどね。
見ほれていると、先生がチラッとこっちを見たような気がした。
今…見た…?
先生…、みた?
って、先生は目細いからよくわかんないけどっ。
「朋ー。シューティングしよー」
「あ、うん!」
雑巾がけが終わったから、バッシュはいてからシューティング。
あたしたち一年生は一番端っこのリングで大人しく打つ。
シュートを打っている間も、ずっと先生のこと、考えてたんだよ。
集中していないはずなのに、あたしの打ったシュートはきれいにゴールに吸い込まれた。
それは偶然ではなく、4分の3はリングに吸い込まれてる。
どうしてかな…。
ただボーっと打ってるだけなのに。
もしかして、先生のパワー?
それとも…ただあたしが上手いだけ?(笑)
なわけないけど。

