あたしの顔がだんだん暗くなってくのが自分でも分かる。
どうしようも無い気持ちを持ったら、辛いだけだ。
『絶対に届かないなんて分かってるのに、それでも私は君が好き。』
よくそんな詩を目にするけれど。
本当に届かない、100%叶わないと分かっている恋なんて、きっと誰も想い続けることなんてできない。
人は皆、きっとその人の優しさや笑顔に期待して、もしかしたら・・・って自惚れている。
あたしもその中の一人だ。
「絶対に叶わないって知ってるのに、先生が好きで仕方ない」なんて言ってカッコつけてる。
もし先生に、「お前のことなんか一生好きになんかならない。」なんて言われても、「あたしの前ではああ言ってるけど、本当は冗談でしょ?」って良い方良い方に話を運ぶ。
それって、逃げの一種なのかな?
ただ、現実を受け止められないだけ。
ただ、先生の言葉を信じられないだけ。
おかしい?
本当に届かないなんて、誰にも分からない。
あたしにも、先生にも。
先生が自分の中で絶対あたしを好きになることはないなんて確信していたとしても、何かが起ったらその確信は砕かれるかもしれないから。

