タッタッタ、タン、タン・・・タ・・・
勢いよく階段を上っていたあたしの足は、みるみるうちに勢いをなくして動かなくなってしまった。
いつまで続くんだろ、こんなこと。
先生も、呆れてるよね。
こんなバカなあたしに。
「はぁ。本当にだめだな、あたしは・・・」
そうつぶやいてまた歩き出した。
「急がないとチャイムなる!はしるよ!」
階段の上から誰かの声が聞こえたけど、かまわず歩いた。
スタスタスタ
「・・・」
バンッ
あたしは何かと正面衝突し、階段を転がり落ちた。
「やあっ」
「きゃあーーっ」
やっと身体が止まった。
な、何?
この激痛は?
「素晴!?大丈夫?」
「うー・・・。うん、大丈夫っ」
ポタ、ポタ
「素晴、大丈夫じゃないよ!?」

