痛っ。 「朋!大丈夫かっ?」 「ん・・・」 あたしの目の前に居る先生。 ここは、車の中…? しかも、先生の? 先生はハンドルをきって道路の端に寄せた。 「大丈夫かぁ?」 心配そうにあたしの顔をのぞき込んで、打ったおでこの横を軽くさする。 おでこなんて、大丈夫だけど・・・。 「・・・あたし、どうした……?」 冷房が効き過ぎた車の中にいたせいか、寒気がする。 「熱だろー?倒れたの、覚えてないのか?」 え? 「分からない・・・。今、何時…」