先生がいないんだったら、学校に居る意味ないじゃん。
帰ろ・・・。

メモメモ。
と、かばんからメモを取り出して、


『山本さんと話してるようなので帰ります。トモ』



これで変な心配されないよね。


てゆーかよく考えたら、あたし振り回されっぱなしじゃない?



先生が無理やり待ってろって言って、それで放置。

あたしはペットじゃないんだよ!?




「むかつく……」



キュ、キュッ。

筆箱から太いサインペンを取り出して、メモの上の余白に文字を付け足した。


『女子にモテモテのかなたんへ』





ふふっ♪


いーじゃん!
帰ろー。