二人で意味もなく笑った。
何がおかしいのかさっぱり分かんなかったけど、なんだか笑ってたら楽だった。
ねぇ、めぐ。
あたしの気持ちをよく分かってくれるノリの軽い親友。
いや、心友?かな。
これからも、一緒に居ようね。
「じゃあ、帰ろっか?」
あたしは勢いよく立ち上がったのに、めぐはやっぱり原を見ているだけだった。
「ごめん、もう少しだけ見させて…」
「あ、うん・・・」
先生をみよう、とあたしも座り直した。
先生、カッコいいなぁ。
少し茶色がかった髪はいつも同じようにまとまっている。
ワックスでもしてるのかな。
腕を組みながらホイッスルを加えてニヤリと笑っている姿を見ると、こっちもニヤニヤしそうだよ。
・・・ずっとこのままなのかな。
遠くから見つめるだけで、幸せを感じてる。
切ないね。
こんなに近くにいるのに

