「俺は先生だぞ？お前らのことをいつも心配してんだよっ。中学生のガキが、恋愛なんて上手くできるわけないんだ。素直な気持ちをぶつけるだけで、何か変わるかもしんねーよ？」
先生はそう言うと立ち上がって、恥ずかしそうに頭をかいた。
「な？」
そのまま男子バスケ部の方へ歩いていった。
・・・どういうことよ？
《恋愛は俺に聞け》的なことを言ったの？
・・・
「かっこよく見えた」
「かっこよくないね」
二人同時に口を開いたと思えば、真逆の意見。
「はっ！何言ってんの」
「めぐこそ」
「見る目無いんじゃないの？」
「めぐこそ」
「何よー」
「何なのよ」
・・・
「ぷっ」
「あはははは」
