「何してんだよ?」 不意にあたしたちの頭を手を乗せた。 「話してるだけだよ」 あたしの頭の上に先生の手の重みがある・・・ 「廣田は泣いてんのかぁ」 「原だろ?薪下は、宮本先生」 ・・・? 先生は手を離し、あたしたちの目の前に回ってしゃがみだした。 つまり、目の前にはいつもは合わない松田先生の視線の高さが同じ。 ・・・やっぱり、格好良くないな。この人。 「違うし」 めぐはとっさに嘘をついた。 それは嘘じゃなく、予定? [原を忘れます]って言ってるの?? 「嘘つけ。」