「どした、朋。ぼーっとしてんなよー。」
先生は、鈍感だね……。
それだけ、頭触るって普通のことなんだね…。
あたしのいないとこで他の生徒にもやってるんだろうな。
あたしだけ特別扱いなんかする訳ないって、分かってるんだけど・・・。
先生のその笑顔が余計に辛いよ?
…「ぼーっとしてないしっ」
おーい、花ー!と花を呼ぶ声が体育館から聞こえた。
「朋、舞が呼んでるから先行くね。」
「うん、分かった。」
スタスタと平然と歩いてく花。
「ぼーっとするの趣味なのか?お前は。」
「え…」
ちょっと。
ここにいるのはあたしたちだけ。
ってことは…2人!?
無理無理っ
絶対無理だし!

