先生もその様子を見て、教室に入っていった。
そっけなくしたものの、少し二人が不安なあたし。
大丈夫かな・・・。
「あたし!」
突然のことであたしは普段は小さい目が何倍も見開いた。
陽向が急に叫んだのだ。
何よ・・・。
一体何が始まるんだろう。
「あたしっ、原のことが好きだった」
・・・え?
「あんたもそれを知ってたんでしょ!?」
めぐが顔を上げて、何か言いたそうな顔をしたけど、それは陽向によって遮られてしまった。
「告られて。それで責任感じて泣いてんでしょ?」
「違うっ」
めぐは精一杯否定した。

