めぐも陽向も・・・。
いったい何なの。
ケンカしたんじゃないよね?
さっきまで仲良かったもんね・・・。
陽向が一方的に怒ってるみたい。
「教室入れよぉ〜」
横を素通りしようとした松田先生は、あたしたちがめぐの肩をさすっているのを見て、少し顔をゆがませた。
あたしは先生と目があって、お互いため息をついた。
「廣田。大丈夫か?夏沢も」
あれ?
先生、陽向も気付いてたんだぁ。
なかなかやるね!!
「めぐ。大丈夫だよね?」
あたしは泣いている人に話しかける様子と真逆に、冷たく言った。
いつまでも構ってくれるなんて思ってたら大間違いだよ!!
「花、陽向。戻ろう」
え・・・と言葉を無くした花と、立ち去るあたしに黙って着いてくる陽向。

