うっ、うっ、としゃくりあげながらも、首を横に振るめぐ。 一体何なんだ…。 めぐに何があったのかな? 「めぐぅ・・・」 花がオロオロしている反面、陽向はキッと厳しい目つきをしていた。 「言わなきゃ分かんないよ、めぐ!泣くんならちゃんとわけを話してよ!?」 キレてらっしゃる。 そんな陽向の態度に、めぐは少しびくりと肩を震わせて、何か話そうとした。 あたしはただめぐの背中を撫でていた。 「教室戻んないと先生心配するよね、戻ろ?」 花の言葉で、めぐはまぶたを擦りながらも歩き出した。