あれ? 今、気が付いた。 靴箱に人がいる・・・! 靴箱の裏に確かな人影が見えた。 「あれ、めぐじゃない?」 目の良い陽向が指差しながら言った。 あたしも良いけど。 その声に反応した人影は近付いてきて、姿を現した。 「グスン」 えっ!? めぐ泣いてる? 「どしたの」 三人とも顔を見合わせる。 サラサラと流れてくめぐの涙。 「原に何か言われたの?」 そうだとしたら絶対に許さない。