百合はなんて言うだろう 俺はなんて言えばいいだろう 「・・・」 分からない変な感情ばかりで、二人の間には沈黙の痛い空気が流れている。 今は一時間目の授業に入ったばかり。 これから俺はどうすればいいのだろう。 「かなたん」 百合が優しく、そして力なく俺の名を呼んだ。 「控え室にいる?それとも、教室戻って理科の勉強、する??」 う。 勉強はやだけど、百合と二人かぁ。 「控え室にいる」