なんで、百合は泣いてんだ?
俺と付き合ってたこと、バラしちゃったのか?
そんな疑問を抱きながら俺は、ふかふかのソファーに、百合の横に座らされた。
「1時間目は何かな?」
えっと、確か
「理科です…」
特につまんねぇ授業。
「担当の先生には君がここにいることを連絡しておきます」
そう言って、教頭は職員室と通じるドアに消えていった。
「まず、宮本くんはなぜここに来たのですか。先生に用なら、職員室から入れたでしょう?」
「俺は、女子から・・・田浪センセが校長室で俺との噂について話してるって聞いたから・・・。」
俺の言葉はそこで詰まった。

