なんなんだよ!!
はっきり俺たちに向かって言えばいいだろ!!
「ちょ、彼方やめとけ」
女子につっかかりに行こうとしたのを陽助は止めた。
何で止めるんだよ!?
「俺が、聞き出しといてやるからお前はどっかいけ」
分かった。
じゃあトイレでも行こうじゃないか。
「頼む」
陽助に軽く返事をし、俺は教室を出た。
…、廊下を歩いてるだけでなんだこの注目は。
女子も男子も確実に俺を一目見る。
まじ、なんだよ?
ふと、控え室を覗いた。
百合はまだなのか?
来てたらいつもカバン置いてるのに、今日は無いな…。
「うわっ、あれ見て!」
なんだ?
ナナが指をさしていた。
俺に向かって………。

