百合の机の上に置かれた白いフワフワの雪だるまは、少し微笑んでるように見えた。
「じゃあ…。あたしも。」
え…………っ
ガサ
「手作りじゃないよ…?」
百合は顔を真っ赤にして、平らな箱を俺に差し出した。
ありがとう。という声もでなかった。
「……」
ただ無言で袋を開けた。
「タオル…?」
そう、袋の中にはバスケットボールが描かれているタオルがたたまれていた。
広げてみると、俺が好きなバスケのキャラクターだった。
百合は照れくさそうに笑い、ついには口を開いた。
「本当は…、こんなこと言ったらだめだと思ってる。
だけど・・・ずっと好きだったの。かなたんのことが」
は?
百合が、俺を好き??
ずっと?
本当に?
「ごめん、こんな教師サイテーだよね…。そう思って、自分の気持ち隠してた。だけどかなたんと話すたび、見るたびにかなたんに惹かれていったの。あたしだめだぁ」

