ずっと、いつまでも



「ノート、控え室までだから!」
「了解っと」


……普通を装って言ったものの。


すんげぇ緊張すんだけど!



別に横に並んで歩くのは初めてじゃ無かったけど、周りにいる人たちに何か言われてないかなって気になったりしていた。


「なぁにニヤニヤしてんのー?」


うっ。


俺、ニヤニヤしてたか?


ほっぺたを不意にさわってみる。



本当だ…。




口角を上げたために、ほっぺたは膨らんでいた。


「何考えてたの?言ってみ?」



言えるわけねぇよ。


百合とのこと考えてたなんて。


「んべぇっ」


俺は思いっきり舌を出した。


照れ隠しくらい許して?



「あはは、バカみたいな顔して。」

「うるせっ」