ずっと、いつまでも



ビクッ


今、彼氏って言ったか?


百合のことに対して反応が敏感になってしまった。


「えー、彼氏なんかいないよ〜」

本当かぁ?

無い無い、と付け足し笑ってる百合を見たら、誰にも渡したくない、俺だけのものにしたいと思った。



「でも・・・」


チラッと合う目と目。


「?」

今俺の方見たか?



「好きな人はいたりして〜。」





ふふっと笑い、女の顔をした。


え。

「え〜、マジかぁ!」


ほかの生徒は俺をちらっと見たことも気づかず、自分達の意見ばかり言っていた。



「…じゃ、授業に入るよ!」



そんなに早く切り替えられるほど俺は大人じゃない。



「『If』は、どういう意味だったかな?」



…それからずっと英語の時間は集中できずにぼけーっとしていた。


時々百合と目があったけど、パッとそらした。