英語は分割クラスだから、『宮本』の俺は後半クラス、『河野』の陽助は前半クラス。 つまり名前順。 そんな平凡な事を考えていた。 …英語? 「Hello,everyone!」 しなやかな発音で俺はかぁっと熱くなった。 「How are you?」 “あなたの調子はどうですか?”って…。 今あんたのせいで最悪最低だよ。 すると俺の心をよんだのか、俺だけに向かって「How are you」を言ってきた。 百合の授業は、この挨拶を言わなければ授業は始まらないという仕組み。