ツッコまれたあたしは、ただ笑うことしか出来ない。
それぐらい、花はとりあえずめんどくさいんだ。
盛り上がってるうちに、陽向の機嫌も元通り。
4人で仲良く体育館へ向かった。
キュッ キュ ダムダム ガシャッ キュッ
体育館に近づくにつれ大きくなっていく青春の音。
体育館の前に行くと、先輩たちがバスケットシューズをはいていた。
「こんにちはー」
みんなそれぞれ挨拶をした。
先輩たちの横を通り過ぎて、体育館に入って舞台に向かおうとした時。
グイッ
………んん!?
あたしの手首が誰かに引っ張られてる!
誰よ?!
勢いよく振り向いた先には…

