「彼方お前、バカ?」 バカ? 俺が? たしかに賢い方ではないけど、陽助よりはまだましだと思うよ!? 「どう言うことだよ」 興奮させないように、冷たく言った。 すると、マジで分かんねぇの?とさらに怪訝な顔つきを見せた。 「マジで、何の話だよ」 本当に分かないという顔をしていたからか、陽助はため息をつきながらもきちんと説明してくれた。 説明を聞き終わったにも関わらず、俺の頭は聞く前と変わらずチンプンカンプンだった。