「朋っ………!」
っ―――。
あたしは息が詰まった。
空気を吸い過ぎて上手く呼吸ができない。
久しぶりに名前、笑顔で呼んでくれた。
それだけであたしは幸せいっぱいで。
「腰、どう?大丈夫か?」
どうした、って?
腰が?
できない呼吸が?
いつも通りに話す先生にあたしは戸惑っていた。
「せん、せぇっ」
あぁ、失敗した。
笑って『せんせ』って言いたかったのにな。
先生も辛かっただろうに笑ってるから。
あたしも笑ってあげたかった。
「っ、ごめんなさい……」
ごめん、先生。
「お前な、俺がどれだけ悩んだか知ってる?」
悩んだ?
先生があたしのせいで悩んだの?

