一階に下りると、息子の拓海が朝食を食べていた。

「あっ!パパ!おはよう!」

「おはよう、拓海」

俺は、拓海の頭を優しく撫でた。


拓海は俺と翠の大切な一人息子。

拓海は、まだ幼稚園児。

まだまだ幼くて可愛らしい子供だ。


「拓海~?ご飯食べたら、ハミガキしてね?」

「はぁ~い、ママ!」


翠は優しい母親だ。

俺と付き合う前では、全然喋らなくて、物静かで、危なかっしい奴だった。

でも…俺は知っている。

翠は凄く優しい奴なんだ。

俺の一目惚れで俺と翠は交際を始めたんだ。


今なんて、もう親だ。


翠はその静かな優しさで俺と拓海を包んでくれる。