他のメンバーは、随分先に行ってしまい、いつの間にか2人で歩いていた。





「あー寂しいなぁ… 俺、転勤する事になって、改めて分かりました。
誰と一番別れたくないのかって。」



彼が前を向いたまま、話しだした。




「それは… 彼女でしょ?」



「それが、違ってたんですよねー…。」




首をかしげる私を見て、


「へへっ。」


と笑う、天野くん。