クッキーと花びら【短編】

私に力強く言う彼は、入社当時の可愛い天野くんじゃなかった。


立派な社会人、大人の男性だった。



その真っ直ぐな瞳で見つめられ、どうしようもなく胸が熱くなる。




やっぱり認めない訳には、いかない。






私は、彼が好きだ。




でも…




「うん。期待してるよ。頑張ってね!」



そう言うのが、精一杯だった。



それも、涙声になってきてる。



ダメだ。


我慢しなきゃ…