マンションの車庫に車を置いて、加賀っちにメールした。 今日の一連の騒ぎと車について。 すぐに処理する、と返事がきたのでこれで大丈夫だろ。 杏璃を抱えて、部屋まで運ぶ。ベッドに寝かせた後服を着替えさせる。 白い肌に細い身体。 穢れの一つもない彼女は、すやすやと眠っている。 『…おやすみ』 ちゅっとリップ音が響いて、俺も杏璃の隣に寝た。