「……麗桜…」 そういって、優しく、でも力強く抱きしめる。 『……』 私の頭は、徐々に覚醒して、爽に見つかって、倒れて… ここに連れて来られたのか…… 『蓮…………』 私も、腕を回して抱きしめようとしたけど…… ピタッと抱きしめる寸前で止める。 その様子に、不思議がった蓮は、私の腰に腕を回しながら、体を離して、私の顔を覗き込む。