「………病室…いっていいですか」 静まり返った廊下に蓮の声が響いた。 「……良いですよ。どちらかと言うと、あの方にとって大切だったお方をお連れしていただければ、あの方も幸いでしょう」 医者はそれだけ言うと、手術室にまた行った。 ーーーーーーー信じられねぇや。 麗桜。 子供の出来なかった俺達に恵まれた、子供。 娘。 幸せに……普通に暮らして欲しかった…… 「くっそぉぉぉぉお‼‼‼」 そこにある椅子を蹴飛ばす。