その言葉にとうとうキレたそこ等の組員を、片っ端から殴って蹴ってを繰り返す。 「はっ……はぁ……つ、かれた…」 『弱音吐くんじゃねぇ』 琇が絶望みたいな感じの目をしながらも、ちゃんっと組員の鳩尾に的確に拳を落とす。 「うおぉお」 『っ‼』 急にナイフを突き出され、少し切った。 その時、ジワっと何かが体に流れ込む様な感覚になった。 だが、そんなのはこの時、気にしていなくて…… これが、最悪の事態を起こすのに……