「ククッ… お前等みたいなガキに何が出来るのかな?」 君島は馬鹿にしながら不敵に笑った。 『……ガキならこんな事出来ないと思うけどなぁー』 バキッと音を立てて殴ったのは1人の組員。 琇も電話を終えて私に駆け寄る。 「……行け。遠慮はいらねぇ」 声を低くした君島の合図で、私達は向かいあった。 のちに、“最大抗争”と、言われ、 私達の心に深く刻まれる、出来事が。 幕を開けてしまった……