「……麗桜。」 『…話は大体解ったよね?』 私は真剣な表情で聞く。 「……死ぬかもしれないんだろ?」 蓮は顔を歪ませた。 『……行ってくる。』 「そんなのっ、危ないよっ‼」 綺羅が涙目で見つめてくる。 『でも、行かなきゃ』 「…必ず、帰ってこいよ…」 蓮が、真っ直ぐ私を見ながら言った。 『……必ず、帰ってくるねーー…』 私は微笑んで、屋上を出た。