『……蓮。』 「あぁ……」 そう言って、会話じゃない会話をして、私の肩を抱きながら入り口方面に歩き出す。 入り口付近で、下っ端が必死に男1人を止めている。 その男は後ろ姿しか見えないが、 ……銀髪に青メッシュで… アイツ独特の、戦い方だった…-… 思わず、身震いしてしまった。 「麗桜?」 蓮が心配そうに覗き込んでくるが、それすらも見えないくらいアイツに釘付けになっていた。 そう、アイツ…………