『……読んであげな。』




スッと渡したのは、綺麗な四つ葉のクローバーが書いてある真っ白な便箋。







『……きっと、あんたが1番欲しかった言葉が詰まってる。』










その場で便箋を丁寧に開けて、中の手紙を読み出す琇。






そして、また涙が倍以上溢れ出す。







「…美紀っ……っ…美紀ぃぃぃい‼」










溢れ出す涙は、透明で、





月が明るく照らして居た。