「麗桜~やっと終わったのー?」




綺羅は、頬を膨らませながら、抱きついて来る。


『うん。ごめんね、色々』


「麗桜遅い」

少しむくれた顔をしている那月も、綺羅の反対側から抱きついて来る。



……2人共可愛いなぁ…


「まじで、大変だったんだぜ?」


拓真が、首の後ろに腕を回して溜息混じりに呟く。


『何かあったの?』


1人で色々して、皆が辛い事になっていたら申し訳ないと思ってたら、思わぬ返事が返って来た…


「蓮が……ね、」





爽が、チラッとまだ琇と睨み合ってる蓮へと視線を向ける。







『蓮なんかあったの?』




「ん?ぇーと(ガシャン)おぉっと。蓮。」



苦笑いで爽が蓮に目線を合わせた。





机を思いっきり蹴った蓮は、次は爽を睨んで居た。