俺は頭を掻きながら…


「なるほどな。で、対策か?撃退か?どうして欲しいんだ?」


さすが和成。話半分で話が進む。


「出来れば荒立てずに解決出来れば…」


「方法は任せてくれるんだな?」


「…………あぁ」


和成は手帳を確認し始めた。


ほどなくして、


「親父に相談してもいいか?」


「………会長に内密に出来るなら」


「……了解。じゃあ、この件は近日中にまた…」


「助かる。悪いな」


「コレ、かなりデカい貸しだからな?」


「あぁ、分かってる」


和成は拳で俺の肩を軽く叩いた。


マジで持つべきものは親友だ。


俺は女から受け取った封筒を和成に手渡した。


これであの女の件は何とかなりそうだな。


俺は和成のオフィスを後にして、


会社に戻ることにした。