運命‐サダメ‐




刑事さんは、警察宛の遺書を見ながらそう言った。


どうやら、警察宛には私を擁護するような内容が書いてあるらしい。


自分の身を犠牲にしてまで、私を守ってくれる。


それはまだ、私が戻れる位置にいるからだ。



何もやっていないのは事実。


だから、私に罪はないと。


そう言いたいんだよね。



でもね、ダメなんだよ。


手を出していないとしても、最初の事件から全てを見ている。