運命‐サダメ‐




だけど、まさか好きになるとは思わなかった。

それが、1番の誤算だった。


本当は、ターゲットがまだいたんだ。

でも、これ以上千紗の手を汚すなんて出来なかった。


この先ずっと、千紗を守っていきたかった。

けど、大切だと思えば思うほど、何もしてくれなかった警察が憎くなった。

それは、殺意を覚えてしまうほどに。

だから、この道を選びます。

オレは、千夏と一緒に死んでいたはずだった。

だから、これでいいんだ。


最後に、一方的に言うのはずるいと思う。

分かっていても、言いたいんだ。伝えたいんだ。

千紗を愛している。

この気持ちに嘘はありません。

だけど、さよなら。



月島彰吾】