その言葉に驚いて、鈴奈を見る。 誰にも言っていないはずなのに、隣でおばさんも笑顔で頷いている。 でも、生死をさまよっていたぐらいだから、この子の命も危なかったのだろう。 そのため、2人には事実を報告されたのだろう。 それは、当然の判断だ。 言う理由を作った私が悪いのだから。 「その子……あの人の子だよね?」 遠慮がちに、鈴奈が聞いてきた。