耳を塞ぐことも叶わず、全てを聞かされた。
そして、後ろから急にあごを捕まれて、顔だけ後ろを向かされた。
「それで、警察には言ってないよな?
何でだ?」
ニヤリと笑いながら聞いてくる。
それがなんとも色っぽかった。
「殺したなんて、証拠がなかったから。
ただ笑っているだけじゃ、証拠にはなりません。
それに、少し見ただけだったので、気のせいかと思いました……」
その色っぽさにドキドキしながらも、逃げることの出来ない私は、正直に答えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…