別に、殺している現場を見た訳じゃない。


ただ、笑っていたのを見ただけだ。


こんな確認をしなければ、気のせいだと思って明日には忘れてしまうのに。



それなのに、なぜか彼は、全てを話してきた。




「ずっと殺したかったんだ。
……店長だからって、色々面倒なことを命令されてさ。
嫌になったんだ。

でも、2人の時に殺したらオレがしたってバレる。
だから、職場でやったんだ。

上手くいったと分かった時には、本当に嬉しかったんだ。
それで、笑みが零れた。
まさかそれを、見られているとは思わなかったけど」