水色べんとう

学校を出てしばらくきょろきょろとあたりを見回しながら歩くと、公園のベンチに座ってぼけっとしている女の子がいた。

「春橋さん!」
 
あたしが声をかけると、春橋さんはびくっと肩を持ち上げた。驚かせてしまったようだ。