水色べんとう

「……お前、名前は?」

「へ?」

「名前はって聞いてんだよ!この借りはいつか必ず返す」

「借りってあんた……」
 
あたしは耐えきれずに吹き出した。すると笹木君は「なに笑ってんだよ」と頬を膨らませた。小学生みたいだな、と思った。