水色べんとう

「ありがとう」
 
私は彼にお礼を言った。

「ありがとう……!」
 
一度じゃ足りなくて、もう一度。

「私の、臆病なところを消してくれて、ありがとう。私に、家庭の味を思い出させてくれて、ありがとう。私を守ってくれて、ありがとう……!」

相上さんは、ただ。
 
優しい笑みを浮かべて、私を見つめていた。